みんなが普通にできていることができない
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自画自賛と自己嫌悪のループから出るにはどうすればいいんだろう、って話の続きです。
前の記事でも書きましたが、自分は自分が思うほどすごくもないし、自分が思うほどダメでもない。この認識はとても大事だと思う。
だけど、「普通、凡人に着地」となるとまた別の罠が待っていると思う。私の場合。
この記事でも書きましたが、私は普通・凡人にすらなれないんです。
私は電話が苦手です。
会社に入ったばかりのころ、電話がものすごくイヤでしたが、新人の仕事だから電話をとらなきゃいけない。
ほんとにイヤでした。用件を聞きそびれたり、社名を間違えたり、「もっと明るい声で電話にでるように」と注意されたり……。
それって電話の問題じゃなくて、普段からできてないんじゃないのって思うかもしれません。違うんです。電話だと極度に緊張して、頭がうまく回らなくなるというか、意識が鈍くなるというか、とにかくいつもの自分じゃなくなるんです。
今ではだいぶ慣れましたが、でもやっぱり電話は苦手です。
たぶん子どもの頃から顔色ばかり伺って生きてきたので、表情の情報がないのが怖いのだと思います。機嫌いいのか悪いのかとかがわからない。声だけだととても怖いのです。
横道のそれてしまいましたが、電話に限らず、毎日同じように通勤することとか、みんなが当たり前にできていることが苦手なのです。
念のため言っておきますが、怠けているわけではありません。
こんな話をしていて思い出しました。
転職したとき、メンタルクリニックの医者に「うまくやれるか不安だ」と相談しました。医者は「大丈夫、みんなできてるんだから、君にもできるよと」。
医者は励ますつもりだったのだと思います。
しかし、私はこれを聞いて思いました、「自分はみんなできることができないダメな人間なんだ」と。
その転職先は短期間で辞めることになり、このメンタルクリニックにも行かなくなりました。
ここから立ち直るのにはずいぶん時間がかかりました。
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